著者:たくき よしみつ
『阿武隈梁山泊外伝 -全村避難の村に起きたこと-』
各方面から注目された『裸のフクシマ』(講談社刊)の続編ともいうべき赤裸々な実録。筆者が実体験した私的な記録。
原発爆発後、福島県浜通りの住民たちはどのような生活をしていたのか? 生活を根底から覆されて自殺する人が出る一方で、賠償金ラプソディや除染バブルで生活感覚がおかしくなる人たちもいた。
全村避難の村にいち早く戻ってそれまで通りの暮らしを続けることを試みた筆者が見た、あまりにも異様な光景の数々。
原発爆発前から、水源地に建設される巨大風力発電施設を巡っても村で起きた深刻な分断や、補助金漬け行政の歪み。移住者たちが目指した生活の理想と現実。個性豊かな人たちの生き様。
雑誌『東北学』に連載されたものを補完して一冊にまとめた本書は、筆者が実体験した、伝聞ではない、私的な記録ゆえに、一般刊行はされなかったが、mRNA遺伝子製剤禍の渦中にある今の日本にもそのままあてはまる「社会構造の欠陥」と、その中で生き抜くための柔軟な現実解が如実に語られている。
「フクシマ」はこの世の中そのものなのだ。
私たちは「フクシマ」の中に生まれ、「フクシマ」の中で生きている。
社会の「フクシマ的構造」は簡単には変わらない。
こうした現状を踏まえた上で、いかに自分の命や生き甲斐を守っていけるか。周囲の大切な人たちと共感しあい、助け合っていけるか。それが問われている。
2014年10月、Amazon KDP版として改変し、再発行。

ISBN978-4-910117-50-8
B6判・208ページ
★Amazon KDP版 1408円(税込)
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